今日は、英語学習においても仕事においてもプライベートにおいても目標を達成するために重要なセルフ・エフィカシー(self-efficacy)についてお話しします。
セルフ・エフィカシーとは
セルフ・エフィカシー(自己効力感)とは、ある課題に対して「自分にはそれをこなせる」と信じる信念です。(Bandura, 1997)
私たちは何か課題に取り組む際、その課題に対するセルフ・エフィカシーが高い方が課題を達成しやすい、ということが様々な分野の研究によって報告されています。
どんなに能力があっても、モチベーションがあっても、その課題に対するセルフ・エフィカシーが低ければ(自分がその課題をこなせるという自信がなければ)、そもそもその課題に挑戦することを断念してしまう、あるいは挑戦しても壁にぶつかった時や失敗をした時に簡単に諦めてしまう可能性が高くなるからです。
これから取り組む課題、あるいは今現在取り組んでいる課題に対してセルフ・エフィカシーが高ければ、私たちはその課題に対してより多くの努力を積み重ねることができます。壁にぶつかってもそれを乗り越えるための方法を考え、失敗してもそれをバネにして頑張り続けることができます。
もちろん、始めた課題を必ず最後まで終わらせないといけないという訳ではありませんし、時には目標や道を変えることがかけがえのない新たな出会いにつながることもあります。
でももし絶対に諦めたくない目標があるのなら、その課題に対するセルフ・エフィカシーを高めることで、自分の持っている能力をきちんと発揮するチャンスを作ることができるかもしれません。
(似た用語のセルフ・エスティーム(自己肯定感)は、自分に対する全体的な評価のことで、課題によってレベルが異なるセルフ・エフィカシーとは違います。)