今日は、ネイティブの人がよく使うa drop in the oceanとtip of the icebergというイディオムをご紹介します。これらのフレーズは、どちらも水と関係する単語が入っていますが、比喩的な意味を表します。
a drop in the ocean
a drop in the oceanは、文字通りに解釈すると「海の一滴」という意味ですが、「自分が必要としているものと比べてすごく小さな量」や「全体を見たら重要ではない些細なこと」を意味するイディオムとしてよく使います。
例えば、
Each person’s work may be a drop in the ocean, but together they can make a difference.
一人一人ができることは小さいかもしれないけど、力を合わせれば結果を出せる。
We can get a loan of £500, but it’s a drop in the ocean compared to what we need.
£500のローンを組むことはできるけど、私達が必要な金額と比べると、ほんの少しにしかすぎない
人によっては、a drop in the ocean ではなく、a drop in the bucketと言うこともあるそうです。
tip of the iceberg
tip of the icebergは文字通りに解釈すると「氷山の一角」という意味ですが、氷山は通常とても大きいのにほとんどは海の下に隠れていて、水の上からは先っぽの小さな部分しか見えないことから、日常会話では、「大きな問題の目に見える小さな部分」の例えとしてこの表現を使います。
例えば、
Reported crime is only the tip of the iceberg.
通報される犯罪は、氷山の一角に過ぎない
The problems we know about are only the tip of the iceberg.
私たちが把握している問題は、氷山の一角に過ぎない
このように、自分たちが知っていることや見えている問題よりも、もっと大きな問題があると思う時にこのtip of the icebergという表現を使います。
まとめ
a drop in the oceanは、「自分が必要としているものと比べてすごく小さな量」や「全体を見たら重要ではない些細なこと」を意味します。tip of the icebergは「大きな問題の目に見える小さな部分」を意味します。これらのフレーズは、ニュース記事などでもよく使われます。