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イギリスで問題になっているAレベルの結果について

2020-08-16 By 菅沼ケイ

こんにちは、ケイです。

今日は、最近イギリスで問題になっている「Aレベル」の結果に関するニュースについてお話しし、その話題に関連するいくつかの英語表現をご紹介します。

まず「Aレベル」(A-levels)とは、イギリスの大学入学資格の試験です。(イギリスの学校の中には、国際バカロレア(IB)を実施している学校もありますが、ほとんどの学校はAレベルを実施しています。)

通常、イギリスでは高校の最後の2年間をかけてこの「Aレベル」という資格を取得するためのプロジェクトや試験を受け、自分が選んだ各科目に対して、A*、A、B、C、D、Eのいずれかの成績(grade)を高校卒業後の夏に与えられます。

ですが、今年はコロナウイルスの影響で学校が休校になってしまったので、イギリスの高校生は「Aレベル」の資格を取るための最も重要な最終試験を受けられませんでした。その結果として、彼らは最終試験を受けずに政府のシステムのアルゴリズムが割り出した成績を与えられました。

そのシステムが割り出した成績の多くは、高校の先生方が自分の生徒達に与えた見込み成績(predicted grades)よりも低く、約280,000人もの生徒が想像していたよりも低い成績を与えられてしまい、ショックを受けているそうです。

イギリスでは、各大学が実施している独自のテストや面接は、Aレベルの最終試験よりもずっと前に行われるので、大学出願者には「条件付き合格」(conditional offer)が与えられ、夏に発表されるAレベルの成績がその条件を満たしていれば、大学入学の合格が確定します。

なので、今回のAレベルの結果を受けて、自分の成績が大学合格の条件を満たしていない場合、入学を希望している大学からのオファーを失ってしまいます。

私はインターナショナルスクールの高校に通っていたため、Aレベルではなく国際バカロレアの資格を取得したのですが、同じように大学から「条件付き合格」を与えられ、高校卒業後の夏にその条件を満たした上で、正式に大学への入学が決まるという過程を経験したので、最終試験を受ける機会をコロナの非常事態によって奪われ、条件を満たせなかった生徒のショック・悲しみは相当なものだと想像しています。

希望の大学に入ることだけが全てではありませんが、現在18歳ぐらいの高校卒業生は、ただですら高校最後の数ヶ月を学校で過ごせなかったというのに、厳しすぎるシステムによって将来に対して大きな不安を感じるのはとても気の毒なので、なんとか政府が満足のいく対応をしてくれることを私は願っています。

前置きが長くなりましたが、この話題の報道からピックアップした英語をいくつか紹介します。

row

rowとは、「口論」や「議論」という意味で、動詞としても使われます。現在イギリスでは、この問題に対して政府vs高校卒業生や学校側の意見が対立して大きな騒ぎになっているので、報道ではgrading row やresults rowなどと表現されていました。ちなみに、この口論という意味のrowは、「今」を意味するnowや「牛」を意味するcowなどと同じパターンの発音ですが、全く同じ綴りで「列」や「ボートをこぐ」を意味する時のrowは、「低い」のlowや芝を「刈る」のmowと同じパターンの発音です。

controversial

controversialは、ニュースによく出てくる言葉で、意見が分かれそうな「議論の的となる」話題やアイデアなどを表す形容詞です。今回の件に関しては、問題の政府のシステムに対して、controversial systemなどと表現されていました。人々の意見が分かれるような話題に関しては、controversial topic、色々な問題につながりそうな取り組みに関してはcontroversial activityなどと表現します。

flawed

flawedも政府のシステムを表す形容詞として使われていたのですが、この言葉は、「欠点のある」という意味です。flawed system(欠点のあるシステム)、flawed design(欠点のあるデザイン)、flawed product(傷や欠点のある商品)というように使われます。ベースとなっている言葉のflawは傷や欠点を表すので、flawlessというと「欠点のない」、「完璧な」という意味になります。

lack of consistency

lackは、何かの不足という意味で、consistencyというのは一貫性という意味なので、lack of consistencyと言うと「一貫性のない」、「矛盾している」という意味になります。今回の政府のシステムは、一部の生徒にとって特に不利な影響を与えたようなので、イギリスの労働党(Labour Party)は、そのシステムの一貫性のなさを批判しているそうです。

参考記事:

https://www.bbc.co.uk/news/education-53776938

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Filed Under: イギリス Tagged With: イギリス情報, ニュース英語

菅沼ケイ

イギリス育ちのフリーランス日英翻訳者。オックスフォード大学実験心理学部卒業。 »プロフィール詳細

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