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自信喪失しないために知ってほしい「利用可能性ヒューリスティック」とは

2020-08-13 By 菅沼ケイ

こんにちは、ケイです。

今日は、英語学習において自信喪失しやすい方に知ってもらいたい利用可能性ヒューリスティックという心理学の概念についてお話しします。

まずは利用可能性ヒューリスティックとは何なのかを解説し、その悪影響を受けないための対策を紹介します。

目次

  • 利用可能性ヒューリスティックとは(availability heuristic)
  • 利用可能性ヒューリスティックの悪影響
  • 対策:成功日記をつける
  • まとめ

利用可能性ヒューリスティックとは(availability heuristic)

利用可能性ヒューリスティックとは、人が何かの出来事の確率や頻度を判断する時に、自分が記憶からパッと簡単に思い出せる情報に頼って判断する傾向です。

例えば、

飛行機が落ちたというニュースが記憶に鮮明に残っているため、飛行機が落ちる確率を実際よりも高く見積もる

知り合いが起業で成功したという話が印象に残っているため、起業で成功する確率を高く見積もる

これらの例のように、人は何かを判断する時に客観的なデータや統計ではなく、思い出しやすい情報に頼る、という思考のショートカットを行う傾向があります。

利用可能性ヒューリスティックの悪影響

何かの確率や判断をする時にいつもいつも正確なデータを集めたり、統計を分析するのは大変なので、人は利用可能性ヒューリスティックを通して素早く簡単に意思決定を行うことができます。ただ、利用可能性ヒューリスティックは気をつけないと、思い込みにつながります。

一般的に、人にとって思い出しやすい情報とは、データや統計などの客観的な情報よりも、自分が直接経験したこと、最近起きたこと、印象に残っている出来事、知り合いから直接聞いた話など主観的に重要な情報です。このような情報を重視すぎることで、物事の頻度や確率の判断を誤り、バイアスのかかった偏った思考(思い込み)に支配されてしまう危険があります。

例えば、

知り合いが珍しい病気にかかったと聞いて、その病気にかかる危険を過度に恐れる

英語学習者の場合は、

最近の英会話で自分の英語が通じなかったため、これまでに英語が通じた経験があるにも関わらず、自分の英語は通じる確率が低いと判断し、英会話を恐れる

このように利用可能性ヒューリスティックの悪影響を受けてしまうと、自分の英語力の評価において、記憶に鮮明に残りやすい失敗体験だけを見てしまい、自信を喪失してしまう可能性があります。特に過去の失敗体験を繰り返し頭の中で再生してしまっている方や最近英会話で恥ずかしい思いをしてしまった方は、そういった情報が記憶の中から取り出しやすいので、英会話が成功する確率や自分の英語力を低く見積もってしまう危険があります。

対策:成功日記をつける

英語習得の過程において、英会話が上手くいかないことは誰にでもあります。それによって必要以上に自信喪失せず英語学習を継続するためには、利用可能性ヒューリスティックをポジティブに活用することが大切です。

私がおすすめする対策は、成功体験を積極的に記憶に印象づけるための成功日記をつけるということです。

やり方はとても簡単で、ノートでもWordでもスマホのメモでも自分の好きなところで良いのですが、英会話や英語のコミュニケーションが上手くいった、成功したと感じた時にその体験の内容と自分の感情を書いておくということです。

例えば、

「イギリス人の上司とスモールトークをして、日本の食べ物の話で会話が弾んだ。会話が5分以上続いて、嬉しかった。」

「お店に来た外国のお客さんに接客をした際、事前に覚えておいた接客フレーズを使って、以前よりも上手に対応できて、少し自信がついた。色々な英語に対応できるようになりたいと思ってモチベーションが上がった。」

ポイントは、なるべく具体的にその成功体験について思い出し、自分の当時の感情も書いておくということです。そうすることで、自分が英会話で成功した時の体験が記憶の中に残りやすくなります。

成功日記をつけることを習慣化できたら、定期的にその内容を読み返すことで、より自分の成功体験が記憶の中で印象づき、利用可能性ヒューリスティックをポジティブに活用することができます。

まとめ

利用可能性ヒューリスティックとは、人が何かの出来事の確率や頻度を判断する際に、記憶から簡単に思い出せる情報に頼って判断する傾向です。この思考のショートカットは、気をつけないと思い込みにつながります。英語学習者は、記憶に残りやすい失敗体験に支配されないために、成功体験を記憶の中で印象づけるための「成功日記」をつけ、利用可能性ヒューリスティックをポジティブに活用することが大切です。


参考文献:

Tversky, A., & Kahneman, D. (1973). Availability: A heuristic for judging frequency and probability. Cognitive Psychology, 5(2), 207–232. 

https://doi.org/10.1016/0010-0285(73)90033-9

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Filed Under: 英語学習のコツ Tagged With: 実験心理学, 目標達成

菅沼ケイ

イギリス育ちのフリーランス日英翻訳者。オックスフォード大学実験心理学部卒業。 »プロフィール詳細

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