こんにちは、ケイです。
アメリカ英語の日常会話では助動詞の「shall」をほとんど使わないことから、イギリス英語でもshallをあまり使わないと思っている方が結構いますが、イギリス英語ではshallを多くの人が使います。ただ、shallにはいくつかの使い方があり、一般的な使い方と一部の人にしか見られない堅い使い方があるので、今日はshallの代表的な使い方を紹介し、それぞれの使用頻度やニュアンスをお伝えします。
1. I / We shall 〜
I shall やWe shallは、「〜をします」という意思を表す時にI willやWe willの代わりに使われることがあります。
I shall contact you again next week.
来週またご連絡いたします。
このような文において、shallを使うとwillを使った文よりもとてもフォーマルな印象になります。そして、このshallの使い方は一部の人にしか見られません。ビジネスのメールのやり取りや政治家のスピーチなどでは時々使われますが、日常会話ではほとんど使わないので、このshallの用法は意味さえ理解できれば十分です。
2. Shall I / we 〜?
Shall I 〜?やShall we 〜?は、「〜しましょうか?」や「〜しようか?」という意味に近く、何かを申し出る時や提案をする時の丁寧な表現としてイギリス英語では非常によく使われます。
Shall I open the window?
窓を開けましょうか?
Shall we meet on Wednesday?
水曜日に会いましょうか?
こういった文でshallの代わりにshouldを使うと、「〜した方がいいですか?」や「〜するべきですか?」といったニュアンスになります。
イギリス英語では、このshallの用法を日常的に会話でもメールのやり取りなどでも使うので、イギリス英語を身につけたい英語学習者の方がまず覚えるべきshallの用法は、このShall I 〜?やShall we 〜?という形です。
3. What shall I / we 〜?
shallは、他にもWhat、Where、How、Whoなど疑問詞と合わせて、「〜をどうしましょうか?」や「〜をどうすればいいでしょうか?」のように相手にアドバイスを求める時や相手の意見を聞きたい時によく使います。
What shall I do with these files?
これらのファイルをどうしましょうか?
Who shall I talk to about this issue?
この問題について、誰に話せばいいでしょうか?
こういった文におけるshallは、shouldと似たような役割を果たしていますが、shouldは正しい答えを求めるという印象なのに対して、shallはもう少しやわらかい印象です。
まとめ
イギリス英語におけるshallには、意思を表す時のI / We shall 〜、申し出をしたり提案をする時のShall I / we 〜?、アドバイスを求める時のWhat shall I / we 〜?といった代表的な使い方が3つあります。この他にも、shallは契約などのフォーマルな書類で何かの義務を表す時に使われますが、イギリス英語の日常会話のために覚えておくべきshallの用法は、Shall I / we 〜?やWhat shall I / we 〜?などの疑問文におけるshallです。