パワーポイントを使ってプレゼンを行なう時のコツは、パワーポイントをプレゼンの主役にしないことです。
プレゼンの目的は何かのメッセージをオーディエンスに伝えることです。そしてパワーポイントはそのメッセージを伝えるために活用できる手段の一つです。
オーディエンスはパワーポイント以外にも聴覚情報(自分が話すこと)や視覚情報(自分の立ち振る舞い、アイコンタクト、ジェスチャーなど)に注意を向けます。
そのため、効果的なプレゼンを行なうためには全てをパワーポイントで伝えようとするのではなく、様々な手段の強みを最大限に活かし、そのバランスを考えながら情報を伝えることが大切です。
例えば、何かの調査の結果を伝える時、数字のデータをただひたすら読み上げるより、パワーポイントで調査結果を表したチャートなども見せた方が素早くそして分かりやすくその情報を伝えることができます。
その一方でプレゼンの一部始終スライドを見てもらうとオーディエンスは疲れてしまう可能性があります。さらにスライドの情報は自分が説明をする前にオーディエンスが読んでしまうこともあります。なので、例えばプレゼンの中で何かのエピソードについて話していて結末をオーディエンスに知られたくない場合などは、その内容を声だけで伝える方が適切です。
このように自分が伝えたい情報のフォーマットや内容を考慮し、パワーポイントを他の情報伝達の手段と共にバランスよく使うことで、効果的なプレゼンを行なうことができます。
多くの方はパワーポイントを主役にしてしまい、情報のオーバーロードを招いてしまうので、そういったよくある失敗を防ぐためのチェックリストとして、以下のポイントが挙げられます。
- スライドには長文を載せず、キーワードや箇条書き(bullet points)のみを載せる(後で読み返すためにオーディエンスに写真を取ってもらう場合は別)
- 1分に1回以上スライドを変えない(スライドを頻繁に変えると見てる方は疲れるため)
- 読みやすいシンプルなフォントを使う(英語のフォントにはかっこいいけど読みにくいものも沢山あるため)
- 読みやすいサイズや色のフォントを使う
- 強調したい部分だけフォントや色を変える
- 説明しない不必要な情報をスライドに載せない
- 解釈するのが難しい図や小さすぎて見えない図は載せない
- 自分の話に注意を向けたい時はwhiteoutやblackout機能を使う