ネイティブの人達は、いくつかの言葉がセットとして動詞の働きをするphrasal verbs(句動詞)をよく使います。これまでにもpush back、bring forwardなどを紹介してきましたが、今日は英語の上級者でも知らないことが多いpop inと pop outというphrasal verbsをご紹介します。どちらも、カジュアルな会話でよく使われます。
pop in (pop into)
pop in は、カジュアルな会話において「少しだけ入る」、「立ち寄る」、「顔を出す」という意味で、よく使われます。visitの意味に似ていますが、長居せずに少しだけ訪問する、ということがポイントです。「〜に少しだけ入る」、「〜に立ち寄る」など場所を文の中で指定する時は、pop into ~ を使います。
Can I pop in this afternoon?
今日の午後、少し立ち寄ってもいい?
Sam popped in earlier.
Samがさっき(顔を出しに)来たよ。
Let’s pop into a cafe for a snack.
おやつを食べにちょっとカフェに入ろう。
聞き取りと発音の注意点として、pop in でもpop intoでも、最初の単語が子音で終わり(p)、その後の単語が母音(i)で始まっているので、自然なスピードの会話では、pop in とpop intoのpとiの音がつながって発音されることがあります。
pop out
pop outは、複数の場面で使われます。一つ目は、カジュアルな日常会話において、「少しだけ出かける」、「席を外す」などの意味を表します。これは、pop inと比べると反対方向の動きを表しています。場所を指定する時は、pop out to ~と表現します。
Are you looking for Jamie? He just popped out.
Jamieのこと探してるの?今ちょっとどこかへ行っちゃったよ。
I’m going to pop out to the shops.
ちょっと(その辺の)お店に行ってくるね。
I want to pop out for some fresh air.
新鮮な空気を吸いにちょっと外に出たい。
pop out も、最初の単語が子音で終わり(p)、その後の単語が母音(o)で始まっているので、自然な会話のスピードでは、pとoの音がつながって発音されることがあります。
pop outは、他にも何かが急に「飛び出る」という意味を表します。例えば、何かに驚いた時や恐怖を感じた時に目が飛び出しそうという意味で使われます。
Eleanor’s eyes popped out when she saw me.
私を見た時、Eleanorの目が飛び出しそうだった。
今日紹介したpop inと pop outは、セットで覚えることをおすすめします。他にもphrasal verbsは沢山ありますが、組み合わせが似ていて意味を混同しやすいものが多いので、いっぺんに覚えようとせずに少しずつ覚えることがポイントです。