こんにちは、ケイです。
今日は、何かのリストを使用する時にイギリス人が使うtick off、cross off、cross outという3つの句動詞をご紹介します。
これらの句動詞は、イギリス英語の日常会話でもビジネス英語でもよく使われるので、それぞれの意味の違いや使い方を解説します。
tick off
まずtick offは、リストの項目が完了していることや確認済みであることを示すために照合の印のチェックマーク(✔︎)をつけるという意味を表します。
I’ve paid my utility bills so I can tick it off my TO DO list.
ガス電気水道代の支払いが終わったから、TO DOリストにチェックをつけられる。
アメリカ英語では、チェックマーク(✔︎)をa check markと呼ぶので、リストの項目にチェックマークをつけることもcheck offと表現しますが、イギリスではチェックマーク(✔︎)をa tick と呼ぶので、リストの項目にチェックマークをつけることも、この例のようにtick offと言います。
I’m going to publish a book next year. I can finally tick it off my bucket list.
来年、本を出版するんです。やっとバケットリストの項目にチェックをつけられます。
この例にあるbucket listとは、「死ぬまでにやりたいことリスト」という意味で、今後行ってみたいところややってみたいことの話をする時に外国の人がよく使う表現です。
cross off
続いて、cross offとは、何かのリストの項目が完了していることや確認済み・用済みであることを示すために線を引いて(こんな感じ)リストから消すという意味です。
I bought milk on my way home so you can cross it off the shopping list.
帰りに牛乳を買ったから、買い物リストから消していいよ。
この例では、もう既に牛乳を買ったので、買い物リストから消して、買わなくていいよという意味でcross offが使用されています。
We need to cross off the names of people who have already paid for their tickets.
チケット代を既に払った人達の名前に線を引かないといけない。
この例では、チケット代を既に払っている人達にはもう請求をしなくていいので、彼らの名前に線を引き、リストから消すという意味でcross offが使用されています。「済み」という意味を表している点ではtick offと似ていますが、cross offの場合はチェックマークではなく、線を引いて消すということがポイントです。
cross out
最後に、cross outは、リストに限らず書いてある文や文字に線を引いて消す・バツ(X)で消すという意味を表します。一般的には、間違いがある時や訂正が必要な時などに使います。
There’s a mistake in the participant’s list. Could you cross out the fifth participant’s name?
参加者のリストに間違いがあります。5番目の参加者の名前に線を引いて(バツをして)消してくれますか?
この例では、何かのイベントの参加者のリストに間違いがあったため、その箇所を無視してもらうためにcross outを使っています。
Could everyone cross out the section on ‘product packaging’ in the handout? I’ve changed my mind about the design.
みんな配布資料の「商品の包装」の部分に線を引いて(バツをして)消してくれますか?デザインについて気が変わりました。
この例のようにcross outは、リスト以外でも何かの文字を消す時に使われます。この場合は会議などの配布資料の一部について、話者の気が変わったので、その部分に線を引くもしくはバツをして無視してほしいという意味でcross outが使われています。
まとめ
tick offは、リストの項目が完了していることや確認済みであることを示すためにチェックマークをつけるという意味を表し、cross offとは、リストの項目が完了していることや確認済み・用済みであることを示すために線を引いてリストから消すという意味を表します。そして、cross outはリストに限らず、書いてある文・文字に間違いがある時や訂正が必要な時などに線を入れて消す・バツ(x)で消すという意味を表します。