普段英語にあまり触れる機会のない方にとって、英会話の相手選びはとても重要です。
英語に囲まれて生活している場合、自然と色々な人と英語を話すことになりますが、日本に住んでいてたまにしか英語を使わない場合、英語を話す相手がかなり限定されます。すると数少ない英会話の相手(例:英会話の先生、仕事でやり取りする外国の人)が自分の英語学習や外国・外国の方へのイメージなどにとても大きな影響を及ぼす可能性があります。
それらの相手が自分の英語学習や外国へのイメージに良い影響を与えているのなら問題ないのですが、自分にとってあまり良くない影響を与えている、あるいは現実とは異なる歪んだネガティブなイメージを与えてしまっている場合、対策が必要です。そういった状況が続いてしまうと、かなり限定されたサンプルや経験をもとに数々の歪んだ結論を導いてしまう危険があるからです。
例えば、仕事で関わった人がとても威張っていて嫌な態度だったとします。その相手が日本人だったら「その人=嫌な感じ」という結論にたどり着くと思います。でももしその相手が初めて知り会ったイギリス人だった場合、「その人=嫌な感じ」だけではなく、過度に一般化し、「イギリス人=嫌な感じ」という極端な結論にたどり着いてしまう可能性が高いです。
もちろん相手が日本人だったとしても、相手のイメージだけではなく相手の会社に対するイメージが変わることもあると思います。でもそれが原因で日本人に対するイメージが全てネガティブになったり、日本語での会話がいきなり大嫌いになる可能性は極めて低いです。それは今までの経験を通して親切な日本人を沢山知っていて、楽しく日本語で会話をした記憶が沢山あるからです。外国人との英会話の場合、そういった経験や記憶が少ないため、たった一度や二度の会話が自分を英語嫌いにさせてしまったり、外国へのイメージをガラリと変えてしまったりするかもしれません。
そういった残念な事態を防ぐためには、まず自分は英会話の経験が浅く、限られた情報をもとに一般化してしまう危険があることを自覚します。そして誰かと英会話をした時に、例えその会話が弾まなかった、あるいは上手にコミュニケーションが取れなかったとしても、相手は世界におよそ15億人いるとされる英語話者のたった一人にすぎないということを繰り返し自分に言い聞かせることが重要です。
さらに英会話の先生や練習相手を選ぶ際には:
- 自分にとって比較的に聞き取りやすい発音を話す
- 自分の話を聞こうとしてくれる
- 英会話に自信を与えてくれる
- 話していて楽しい
という条件を満たす人たちを選ぶことで、英語に触れる機会が少なくても英語学習に対するモチベーションを保ち、英会話の自信を徐々につけていくことができます。仕事で関わる人は選べないかもしれませんが、プライベートで付き合う人は選ぶことができます。ただ、これらの条件を満たす人が簡単に見つかるわけではありません。同じ日本人同士でも相性の良い人・良くない人がいるように、英会話の相手も諦めずにトライアル&エラーを重ねて自分にとって相性の良い人を見つけることが大切です。