今日は、自己紹介で自分の職業を伝える時の「a」と「the」の使い分けについてお話しします。
「自己紹介で自分の職業を伝える時は「a」を使う」
という説明を色々なところで見かけるのですが、実際は、状況によってaとtheを使い分ける必要があります。
例えば、
What do you do?
お仕事は何をされているんですか?
と聞かれて自分の職業を相手に伝える時。
この質問の返答として、自分の職業を「マーケティングのコンサルタントです」や「学校の先生です」や「とあるお店の店長です」のように紹介する場合は、自分と同じ職業の人が他にもいるので、『複数ある中のとある一つ』を意味するa を使います。
I’m a marketing consultant.
マーケティングのコンサルタントです。
I’m a school teacher.
学校の先生です。
I’m a shop manager.
とあるお店の店長です。
どこの会社で働いているかを表す場合も、もし自分と同じ職名の人が複数人いる場合はaを使います。例えば、ショップ店員さんが複数人いるお店でそのうちの一人として働いている場合は、以下の例のようにaを使います。
I’m a shop assistant at Uniqlo.
ユニクロのショップ店員です。
でも、もし「〇〇会社のマーケティングディレクターです」や「この学校の校長先生です」とか「ここの店長です」のように一人しかいない特定の仕事を表す場合は、『特定のものや人』を表すtheを使います。
例えば、
I’m the Marketing Director of Google.
グーグルのマーケティングディレクターです。
I’m the headteacher of this school.
この学校の校長先生です。
I’m the shop manager here.
ここの店長です。
応用編
自己紹介をするときに自分の職名までは言わずにどんな会社で働いているかを伝えたい場合もあるかと思います。
そういう時は、aを使い、
I work at a big IT company.
大きいIT企業で働いています。
I work at a startup in London.
ロンドンのベンチャー企業で働いています。
のように「とあるIT企業」や「とあるベンチャー企業」で働いていることを表すこともできますし、もし働いている場所を具体的に相手が特定できるように伝えたい場合は、以下のようにtheを使います。例えば、
I work at the biggest IT company in Japan.
日本で一番大きいIT企業で働いています。
I work at the same startup as David.
Davidと同じベンチャー企業で働いています。
これらの例では、「日本で一番大きいIT企業」、「Davidと同じベンチャー企業」のようにどこの職場で働いているのかを特定しているのでtheを使います。
最後に
冠詞の「a」と「the」をつけたりつけなかったりというのは、細かい文法のように感じる方も多いと思いますが、自己紹介で使う英語は第一印象に影響を与える上、間違った冠詞の使い方は誤解を招いてしまう危険もあるので、今回紹介したような自己紹介で使うフレーズは、100%自信を持って使えるように準備しておくことをおすすめします。そうすることで、誰でも緊張しやすい「初対面の英会話」の成功率が上がり、英語を話すことに対して積極的になれます。
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