英語を上達させるためには、文法を覚え、語彙を増やし、発音を磨き、聞き取りを鍛え、文化の知識を学ぶ、など取り組まなければいけない課題が沢山あります。
英語習得には時間がかかるので、長期間に渡ってモチベーションを保つことも必須です。
一般的には、こういった英語学習に関する指導を一人の英語講師に求める傾向があります。
でも、これらを全て備えかねている英語講師はいません。英語力には様々な側面があるので、講師によって強みや弱みがあります。
医師でも、呼吸器内科、救急科、精神科、眼科など専門分野に分かれているのと同様に、英語講師にも学習法のアドバイスが得意な人、文法指導が得意な人、発音矯正が得意な人、ディスカッションが得意な人、など様々なタイプがいます。
例えば、日本で育った英語講師の多くは、彼ら自身も一から英語を勉強した経験があるので、英語の初心者が求めている文法の知識を丁寧に指導することができます。また、生徒は親近感を抱くことができるので、緊張せずにレッスンを受けられるというメリットを感じます。でも、先生の英語の発音に日本語のクセが入っている場合、会話の練習相手としては向いていません。
逆にネイティブ級やネイティブの先生は、会話の練習相手としては最適ですが、分からない箇所を日本語で詳しく説明することは難しいかもしれませんし、最初は慣れないコミュニケーションのスタイルに緊張したりストレスを感じたりしてしまうかもしれません。
こういった理由から、英語の指導を受ける時に一人の先生に限定する必要はないと思います。
英作文の指導は文法の説明が分かりやすい先生に学び、会話練習はネイティブレベルの先生と行い、モチベーションを上げたい時は元気をもらえる先生と話す、などと必要に応じて複数の先生の指導を受けることで、英語上達に求められる様々な要素をそれぞれ高いレベルまで磨いていくことができます。