今日は、職場やフォーマルな場面であまり多用しない方がいい英語の表現をいくつかご紹介します。今回ご紹介するのは、日本人の英語学習者がよく使いがちなフレーズですが、使い方に少し注意した方がいいものです。あくまでもイギリスで育った私の経験からのアドバイスで、全体的にイギリス英語よりもカジュアルなアメリカ英語ではそこまで気にしなくても良いかもしれません。
I wanna…
I wanna はI want to (〜したい)のカジュアル版です。日常会話では、よく聞くフレーズですが、イギリス英語ではフォーマルな場面ではI want toを使う方が無難です。業種や社風、そしてwannaの部分をどれくらい強調するかにもよりますが、フォーマルな雰囲気の職場でI wannaと言うと、少し浮いてしまうかもしれません。クライアントの方と話す際は、I want to もしくは、よりプロフェッショナルな印象を与えるI would like to / I’d like toを使うことをおすすめします。
I’m gonna…
I wanna と同様、I’m gonnaもとてもカジュアルなフレーズです。同僚との会話ではI’m gonna get some lunch now. (今からお昼食べてくる)のように使っても大丈夫ですが、フォーマルな場面でこれから行うことを表す時は、I’m going to を使った方が丁寧な印象を与えられます。
I don’t know. + 沈黙
上司やクライアントに質問された時に答えが分からない時、正直にI don’t know.と答えることは別に悪いことではありませんが、それだけで黙ってしまうと、「分かりません・・・。」のように少し冷たい印象を与えてしまうかもしれません。あとで調べられることなら、 I don’t know, but I can find out? (分かりませんが、調べましょうか?)と提案したり、 I’m not entirely sure, but it seems to me that…(確実ではありませんが、私からすると・・・)など控えめに自分の意見を述べることを心がけると、I don’t know.を多用しなくて済みます。
Wait.
これは、特に電話やオンライン会議で使う方が多いと感じています。Wait.だけだと「待って」という意味なので、友達や家族に対して使う時、あるいはひとり言のように言う時、もしくは緊迫した状況であえて「待って!!」と強く言いたい時はそれで良いのですが、電話やオンライン会議などで「ちょっと待ってください」と言いたい時は、Sorry, could you wait for a second?(すみません、一瞬待ってもらえますか?)やSorry, could you please hold on for a moment?(すみません、ちょっと待っていただけますか?)のような表現を使った方が好印象になります。
Right?
一般的にRight?と言うと「だよね?」と言っているようなイメージです。フォーマルな場や目上の人に対して何かを確認したい時は、「(それで)合ってますか?」を意味するIs that right? やIs that correct?というような表現を使った方が安全です。
日本人の方は丁寧な態度を取ることが多いので、そこにカジュアルな表現が突然入ると、とてもチグハグな印象を与えてしまうことがあります。言葉の選択は、これが絶対に正しい、というようなルールはありませんが、自分のイメージや場面に適した言葉を使うことによって、セリフを話しているような印象を与えずに済み、自然な英語に近づきます。