イディオムとは、単語の意味からは全体の意味を推測するのが難しい比喩的な英語の表現のことです。ネイティブの人は様々なイディオムを使うので、使用頻度の高いイディオムを覚えることで英語の理解力が上がります。今日は食べ物にまつわる英語のイディオムをいくつか紹介します。
spill the beans
spill the beansは直訳すると「お豆をこぼす」という意味ですが、「秘密をもらす」という意味もあります。
I’m planning a surprise birthday party for Emily. Please don’t spill the beans!
Emilyのためにサプライズで誕生会を計画してるの。秘密にしておいてね!
I can’t believe you spilled the beans…
秘密をばらしたなんて信じられない…
not my cup of tea
It’s not my cup of teaは「それは私の紅茶ではない」とそのままの意味を表す場合もありますが、お茶には色々な種類があって、好みも分かれるので、「それは私の好みじゃない」という意味でも使われます。
Cycling isn’t my cup of tea.
サイクリングは私に合わない。
Horror films are not his cup of tea.
彼はホラー映画が好きじゃない。
sugar-coat
sugar-coatは、「砂糖でコーティングする」という意味としても使えますが、「嫌なことを実際よりも受け入れやすいように見せる」という意味でも使われます。日本語の「オブラートに包む」と似ています。
He was just trying to sugar-coat the problem.
彼は問題をオブラートに包もうとしてただけだよ。
It’s hard to sugar-coat this situation.
この状況を表面的にでも良く見せるのは難しい。
take something with a pinch of salt
take something with a pinch of saltは、「誰かの言ったことを完全には信用しないで聞く」、「鵜呑みにしない」という意味です。まずい食べ物でもpinch of salt(ひとつまみの塩)を加えることで食べやすくなることから、疑いを持って受け入れるという意味で使われるようになったそうです。全く同じ意味でtake something with a grain of saltというバージョンもあります。
There’s a lot of fake news on the internet, so take everything you read with a pinch of salt.
ネットにはフェイクニュースが沢山出回っているから、読んだことを鵜呑みにしないで。
You should take his advice with a pinch of salt. He likes to exaggerate things.
彼のアドバイスは鵜呑みにしない方がいいよ。彼は何でも大げさに話すのが好きだから。
英語にはイディオムが沢山あるので、一度に覚えようとせず、少しずつ覚えていくことが大切です。