今日は東京オリンピック・パラリンピック延期の正式発表に関する報道からピックアップした英語の表現を紹介します。
inevitable
正式発表後、オリンピックの延期はIt seemed inevitableだったと報道されていました。inevitableは、何かが起こることを避けられない、何かが起こることがほぼ確実という意味を表します。今の世の中の状況を考えると、オリンピックが予定通り開催される可能性は極めて低くなっていたということで、この表現が使用されていました。
devastated
海外メディアでは延期をすることは適切な判断だと支持を示す報道ばかりでしたが、オリンピックに向けてずっとトレーニングをしてきた選手たちの反応には当然、悲しみやショックを表す言葉がありました。I’m devastatedはI’m sadよりも強い悲しみの感情を表す表現で、精神的にかなり強いダメージを受けている様子を表します。I’m guttedはすごくがっかりした時の感情を表す表現で、カジュアルなスラングです。他にはheartbreakingという表現がありました。これは文字通り、心が折れるような感情を表す言葉で、その原因となる状況を指してIt is heartbreakingとよく使われます。自分の状態を表す形でI’m heartbrokenという使い方もありますが、こちらは自分に焦点を当てていて、すでに心が折れている、ショックを受けているという意味を表すので、与える印象が少し異なります。
All options are on the table
国際オリンピック委員会の会長は、2021年に延期された東京オリンピックの日程についてAll options are on the tableというような考えを伝えたそうです。英語でon the tableという表現はイディオムで、何かのアイディアや提案が候補として考慮されることを意味します。off the tableは、反対の意味で、アイディアや提案がもう候補として考慮されない、候補にできない、という時に使います。なので、会長の言葉はどんなオプションも考慮するという意味を表しています。
最後に
最近は毎日暗いニュースばかりですが、今の状況で悲しいことを考え出すとキリがないので、なるべくAt least…(少なくとも…)に続くポジティブなことも考えるようにしています。例えば、At least we have the internet.は、少なくともインターネットがあってよかった、という意味です。イギリスでは数日前に外出禁止令が出たので、そんな中でインターネットのおかげで同じ場所にいない人とも簡単に連絡が取れることは本当にありがたいことだと思います。