こんにちは、ケイです。今日は、新型コロナウイルスに関する報道からピックアップした英語の表現とイギリス人の反応をお伝えします。
killer virus
1月末からイギリスのメディアで新型コロナウイルスが大きく取り上げられるようになり、killer virusという表現を新聞などの見出しで見かけるようになりました。直訳すると「殺人ウイルス」というインパクトが強すぎる表現ですが、命取りになる(可能性がある)ウイルスという意味で使用されています。同じような意味を表すdeadly virusという表現もよく見かけます。そこまで恐怖を煽らない呼び方だと、現時点ではthe new coronavirusが一般的です。(novelと言うとnewよりフォーマルな印象を与えます。)
serious and imminent threat
イギリスの政府は今日(2020年2月10日)新型コロナウイルスがイギリス国民にとって”serious and imminent threat”(深刻で差し迫った脅威) だと説明しました。子供の頃からイギリスに住んでいる私からすると、イギリス人は日本人ほど細かいことを気にしない傾向にあると思いますが、安全に関する取り組みには徹底している人が多いと感じます。
今回のコロナウイルスに対しても、イギリス最大の航空会社British Airwaysはイギリスと中国本土を結ぶフライトを1月末から休止していますし、政府は中国本土にいるイギリス人に退避を勧めています。
in lockdown
lockdownは、緊急事態の際などに、ある場所の出入りを禁止する措置やその状態を意味します。今も封鎖されている武漢について、英語ではWuhan has been in lockdown for weeks.(武漢は数週間も封鎖されている。)などと報道されています。
quarantine
隔離の状態、または隔離することをquarantineと言います。海外でも大きく報道されている横浜港に停泊しているクルーズ船はquarantined cruise ship(隔離されているクルーズ船)と表現されています。
イギリスでは、政府が手配したチャーター便で武漢から帰国した多くのイギリス人がロンドンから離れた地域で隔離されています。彼らはチャーター便に乗る前にquarantineへの合意をサインさせられたそうです。イギリスは個人主義社会で、色々な考えの人が集まっている連合王国です。皆が社会的に望ましい行動を取る保証も期待もないので、人々に指示を与えるだけではなく、きちんとした契約を結んで厳しいリスク管理を行なうことが必要で当たり前なのかもしれません。
ただ、イギリスには花粉対策や風邪などの予防目的で日常的にマスクをする文化がないので、公共の場で一般人がマスクをしていると周りに警戒されてしまいます。今も私のまわりでマスクをしているイギリス人は一人もいません…。
参考記事:
https://www.bbc.co.uk/news/uk-51442314
他