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日本語の特徴を知ることで、効果的な英語学習が可能になる

2020-02-09 By 菅沼ケイ

英語と上手に付き合っていくためには、英語のことを学ぶだけではなく、自分が慣れ親しんでいる日本語の特徴を学ぶことも大切です。

例えば、日本語は語彙が多い言語です。

英語では、使用頻度が高い上位の3000語を覚えれば、一般的な英語の90%が理解できると言われています。

それに対して、一般的な日本語の90%を理解するためには約10000語の習得が必要です。

日本語の語彙が多い理由として、敬語が発達していること、擬声語や擬態語が多いこと、性別・年齢・職業・形式・ジャンル・場面など様々な要因によって使い分ける表現が豊富なことなどが挙げられます。

語彙が多いということは必ずしも語彙が少ない言語よりも習得が難しいということではありませんが、日本語の学習者は、英語の学習者よりも覚えなければいけない語彙の量が多い、これは事実です。

そして語彙を増やす取り組みは、日本語を母国語とする日本人の大人の間でも見られます。日本の本屋さんには語彙力を伸ばして「できる人というイメージを与える」というようなテーマの本が置いてあります。

その結果、多くの日本人は、英語学習においても「とにかく語彙を増やさなければいけない」と感じています。

でも日本語の語彙の量を基準として、英語でも同じぐらいの語数を習得しようとすると大変なことになります。

英語でも基礎の語彙の習得は欠かせませんが、

日本語に必要な語彙の量>英語に必要な語彙の量

ということを覚えておいた方がいいです。

英語では、基礎の語彙を習得したら、ほとんど使わない難しい語を覚えるよりも、日常会話で頻繁に関わる言葉との付き合いを深めることに時間を費やした方が効率的です。

ファッションで言ったら、すでに持っている洋服でコーディネートの練習をするという感じです。

さらには自分の「理解語彙」と「表現語彙」の範囲を意識して、言葉との付き合い方に優先順位をつけることが大切です。

理解語彙とは理解できる語の集合、表現語彙とは用いることもできる語の集合のことです。

第二言語でも母国語でも、表現語彙は理解語彙よりも狭い範囲です。

ネイティブの人が難しい言葉やかっこいいイディオムを使っているからと言って、それを自分も使わないといけない訳ではありません。

理解できればいいよねという英語と使用できるように練習した方がいい英語を見分けることができれば、自分にとって必要な英語力を身に付けることができます。

最後に、英語の語彙の使用に関して18年イギリスに住んでいる私からのアドバイスは、なるべくシンプルな英語を使うことを心がけた方がコミュニケーションが上手くいく、ということです。

目指すべきイメージとしては、ベーシックなアイテムを組み合わせて自分を表現する『着こなし上手』です。

まとめ

英語の日常会話を理解するための語彙の量は、日本語で必要とされる語彙の量よりも少ないです。英語の語彙力を伸ばす際、理解できればいいレベルの語と使用もできた方がいいレベルの語を見分けることが効率よく学習を進める秘訣です。

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Filed Under: 英語学習のコツ Tagged With: 言語学

菅沼ケイ

イギリス育ちのフリーランス日英翻訳者。オックスフォード大学実験心理学部卒業。 »プロフィール詳細

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