こんにちは、ケイです。
今日は、数量を表す「〜以上」という表現と英語のmore than 〜という表現の違いを整理します。
「〜以上」とmore than 〜の違い
日本語では「〜以上」と言うと、ある数量かそれよりも上の範囲を表すので、例えば、「7人以上」と言うと、7人かそれよりも多い人数を表していることになります。
これを英語で表す場合、多くの方が最初に思いつくのは、more than〜という表現だと思います。
ただ、この表現は、ある基準を上回っていることを表すので、その基準を含みません。それよりも上という意味で、日本語の「〜以上」とは意味が異なります。
なので、英語でmore than〜を使って「7人以上」を表す場合は、more than 6 peopleと言う必要があります。
Groups of more than 6 people are prohibited.
7人以上の集まりは禁止されています。
more than〜がその基準を含まないのと同様に、less than 〜という表現も、その基準を含まず、それよりも下の範囲を表します。なので、例えばless than 〜という表現を使って「4人以下」を表したい場合は、less than 5 peopleと言います。
「〜以上」「〜以下」と似ている英語表現
これまでに紹介したmore than〜とless than 〜という表現は、日本語の「〜以上」と「〜以下」とは異なりますが、英語には、日本語と同じように数量の基準を含む表現もあります。
例えば、〜or more、〜or over、〜or aboveなどの表現は、分かりやすく「ある基準かそれよりも上の範囲」を指しているので、日本語の「〜以上」と同じ意味で使います。
例えば、「7人以上」は、7 people or moreと言えます。
For group bookings of 7 people or more, please call us at XXXX-XXXX.
7人以上のご予約はXXXX-XXXXにてお問い合わせください。
同様に、〜or less、〜or under、〜or belowなどの表現は、分かりやすく「ある基準かそれよりも下の範囲」を指しているので、日本語の「〜以下」と同じ意味で使います。
例えば、「4人以下」を表したい場合は、4 people or lessと言えます。
The tours are suitable for groups of 4 people or less.
ツアーは、4人以下のグループに最適です。
こういう場合は、up to 〜(〜まで)を使って、The tours are suitable for groups of up to 4 people.と言うこともできます。
注意点
no more than 〜の後に数量が続く場合は、〜よりも多くない、という意味なので、「〜まで」や「〜以下」と同じ意味です。
no less than 〜の後に数量が続く場合は、〜よりも少なくない、という意味なので「〜以上」という意味です。