前回の投稿(初対面の英会話①会話の始め方)に続いて、今日は初対面の人との会話の終わらせ方をお伝えします。
会話の終わらせ方
教科書に載っている別れの言葉や挨拶だけでは会話を上手に終わらせることができません。日本語でも会話の途中でいきなり「さようなら」とは言わないように、英語でもByeの一言で会話を終わらせてしまうと失礼な印象を与えてしまいます。肝心なのはByeを言う前のやり取りです。ほとんどの場合は相手との会話がポジティブなものだったというメッセージを伝えます。初対面の人との会話の終わらせたいけれどどうやって終わらせればいいか分からなくて困ってしまう、別れの挨拶で言葉に詰まってしまうなどという気まずい状況を避けるためには、会話の最後に役立つ以下のやり取りを練習しておくことが大切です。
(It was) Nice meeting you.
初対面の人との会話の最後には「知り合えて良かったです」という意味でこのようなフレーズを使います。Very nice、Really nice、Lovely、Greatなど様々なバリエーションがあります。このようなフレーズを相手から先に言われたら、「こちらこそ」の意味でNice meeting you too.などと返すのが一般的ですが、言葉に詰まってしまったらYou too.でも伝わります。場合によっては会話の最初と同様、ここで再び握手を交わすこともあります。ちなみにGoodbyeは日常の会話ではあまり使われず、フォーマルな場面やテレビのアナウンサーが使う挨拶、二度と会わない・会いたくない人に向けて永遠の別れを告げる時の挨拶という印象もあるので、Byeの方が無難な別れの挨拶です。
It’s been great talking to you.
初対面の人と会話が盛り上がった場合、こういうフレーズを使って「話せて楽しかった」ということを伝えることができます。会話が盛り上がってない場合でも会話を終わらせたい合図として使えます。最初にAnyway、So、Wellなどの言葉を足すことで会話終了の合図が強調されます。何かについて教えてもらったりアドバイスをしてもらった場合は、 Thank you for the restaurant recommendations. I’ll definitely visit them.などと改めてお礼を言うことで相手に感謝の気持ちを表しつつ、会話を締めくくることができます。また会うかもしれない相手にはSee you soon.などのフレーズを足すのも自然です。他にもHave a nice afternoon.やEnjoy the rest of the evening.などもよく使います。
Sorry I have to go but…
会話が終わる気配がなくて困ってしまった時や本当に急いでいる時などは、このようなフレーズに先ほどのポジティブなコメントを足せば、失礼にならず会話を終わらせることができます。例えば、I’m sorry I have to go now but it’s been really nice talking to you.など。何かのイベントやパーティで誰かと話し始めて、まだ帰る予定ではないけれど、その相手との会話を終わらせたい場合は、I’m going to get another drink.と言って、とりあえず場所を移動するのがおすすめです。もし相手がついてきたとしても、途中で誰か別の人を探して、会話に参加してもらうことができます。
初対面の人との会話において、多くの英語学習者の方は自己紹介のフレーズを上手く言えるようになることに集中し、会話の「最初」と「最後」のスキルを十分に身につけていません。前回の投稿で紹介した基本的な「会話の始め方」、そして今日の投稿で紹介した「会話の終わらせ方」を一度マスターすれば、これから初対面の人と英語で会話をする時にもっと自信を持って相手との会話を楽しむことができると思います。次の投稿では、初対面の会話の内容を充実させるために必要な準備と練習を紹介します。