初対面の人との英会話に戸惑ってしまう方はとても多いです。私自身も以前は初対面の人との会話が苦手だったので、不安を感じてしまう気持ちはとてもよく分かります。でもどんな場面の会話も適切な準備と十分な練習を行えば、苦手意識を軽減し、成功率を上げることができます。特に初対面の会話には基本的な流れがあるので、マニュアル化して上達させやすい会話でもあります。
今日からいくつかの投稿に分けて「初対面の英会話を上手にこなす方法」を紹介するので、これから出会う人達ともっと自信を持って話したいという方は参考にしてみてください。
最初と最後の重要性
人は最初と最後に提示された情報を最も記憶しやすいという傾向が心理学で知られていますが、会話においても「最初」と「最後」はとても重要です。いい雰囲気で会話を始めることができればそれだけでも緊張が和らぎます。さらに失礼にならない会話の終わらせ方を知っておけば、いつでも自分の意思でその場を去ることができるので、余計なストレスを感じないで余裕を持って会話に挑むことができます。せっかく楽しく会話ができても最後にまともな挨拶ができずに会話を突然終わらせてしまったら、相手のあなたへの印象はガタ落ちです。会話の最初と最後をマスターすることで、初対面の人との会話を上手にこなし、好印象を残せる確率が一気に上がります。
会話の始め方
いい雰囲気で会話を始めるためには、適切な言葉だけではなく、適切な態度も大切です。相手の文化や性格、状況によってどんな態度が適切かは異なるかもしれないので、迷った時は表情や距離感を相手に合わせるのがベストです。例えば初対面の相手が手を差し伸べてきたら握手をすればいいですし、もし握手をする雰囲気でなかったらHelloやGood morningなどの基本的な挨拶を笑顔で交わし、I’m Taroなどと名乗ればいいです。フォーマルな場面だったらフルネームを名乗ります。
相手から話しかけられた場合、最初の一言が聞き取れなかったり理解できなくて、いきなり笑顔が消えてしまう方が時々います。そういった気まずい状況を避けるためには、よく使われるフレーズを覚えて会話の練習(ロールプレイ)をすることが大切です。
I don’t think we’ve met before?
「私たちお会いしたことないですよね?」「まだ挨拶をしていないですよね?」例えば同じ場所(職場やパーティ)にいて、すれ違ったことはあるかもしれないけれど、きちんと自己紹介をしたことがない人同士が話し始めるきっかけとしてよく使われるフレーズです。イギリス人は職場などで新しい社員を皆の前で紹介するという習慣があまりないので、気がついたら知らない人が自分のデスクのとなりに座っているなんていうことがあります。そういう場合にも相手が何者かを知るためにこういうフレーズを使って自然に話しかけることができます。
(It’s) Nice to meet you.
これはほとんどの方が知っていると思いますが、意味としては「知り合えて嬉しいです」という感じです。名乗る時に加えるだけで、初対面の会話をいい雰囲気で始めることができます。ちなみに似ているNice to see you.は、一度会ったことのある人に対して「また会えて嬉しいです」という意味で使うので、ごっちゃにならないように気をつけてください。
他にも少しカジュアルな(It’s) Great to meet you. や少しフォーマルな(I’m) Pleased to meet you. などのバリエーションがあります。
相手に先にこのようなフレーズを言われたら、「こちらこそ」という意味でNice to meet you too.などとテンポよく返すことが大事です。ここで言葉に詰まると、「知り合えて嬉しいです」「・・・」というように、気まずい雰囲気になってしまいます。
他の人から話を聞いていた相手とやっと会えた場合は、 It’s really nice to finally meet you. 、メールでやり取りしていた相手と直接会えた喜びを表現したい場合は I’m so glad to finally meet you in person. というようなフレーズが使えます。
続く。次の投稿では気まずくならない会話の終わらせ方をお伝えします。