こんにちは、ケイです。
イギリス英語の「quite」には、二つの意味があります。一つ目の意味は、「結構」や「まあまあ」で、二つ目の意味は「完全に」です。どちらの意味も度合いを表すにも関わらず、その度合いが異なるので、英語学習者の中にはquiteの意味がいまいち分からないと困っている方もいるかと思います。今日はそんなモヤモヤを解決するためにquiteの二つの意味とその見分け方をご紹介します。
quiteの一つ目の意味
quiteの一つ目の意味は「fairly」や「pretty」に近くて、日本語で言ったら「結構」や「まあまあ」という感じです。
段階的な意味を表すことのできる言葉と一緒に使われている場合、quiteは通常この意味を表します。
例えば、goodはvery good(とてもいい)や incredibly good(信じられないほどいい)など段階的な意味を表すことができるので、quite goodは「結構いい」という意味です。
How was the restaurant?
レストランどうだった?
The food was quite good.
食事は結構よかった
他にも、difficultという言葉は、a bit difficult(ちょっと難しい)やreally difficult(すごく難しい)というような段階的な意味を表すことができるので、quite difficultと言うと「結構難しい」という意味を表します。
How was the exam?
試験どうだった?
It was quite difficult.
結構難しかった
段階的な意味を表す言葉には、他にもfriendly、famous、interesting、commonなどがあります。このように段階的な意味を表せる言葉と合わせて使われる場合、quiteは「結構」や「まあまあ」という意味を表します。
注意点:イギリス人は、重要なことをそれほど重要でないように表したり、すごいことをそれほどすごくないかのように表すなど実際よりも控え目な表現を使うことが多々あるので、quite good(結構いい)と言っても実際は「すごくいい」という意味に近い意味を表す場合があります。特に笑いを取るためにイギリス人はあえて控えめな表現を使うことがあります。
quiteの二つ目の意味
quiteの二つ目の意味は「completely」や「absolutely」に近く、日本語で言ったら「完全に」という感じです。
段階的な意味を表すことのできない言葉と一緒に使われている場合、quiteは通常この意味を表します。
例えば、「正しい」という意味のrightという言葉は、very やreallyなどと合わせて段階的な意味を表すことができないので、quite rightと言うと「完全に正しい」や「全くその通り」という意味になります。
I think the problem is with our marketing strategy.
私達の問題は、マーケティングの戦略にあると思う
You’re quite right.
全くその通りだよ
他にも、obviousという言葉は、「明らか」という意味なので、段階的な意味を表すことができず、quite obviousというと「完全に明らか」という意味になります。
How was the interview?
面接どうだった?
It was quite obvious that they didn’t like me.
(面接官の人達に)気に入られなかったのは完全に明白
段階的な意味を表せない言葉には、他にもwrong、clear、extraordinaryなどがあります。このように段階的な意味を表せない言葉と合わせて使われる場合、quiteは「完全に」という意味を表します。
not quiteの意味
not quiteという表現は、「not completely」に近く、「完全にそうではない」という意味を表します。
Have you finished your work for today?
今日の仕事終わった?
Not quite.
完全には終わってない
まとめ
イギリス英語では、「quite」に二つ意味があります。goodなど段階的な意味を表す言葉と合わせられている場合は通常「結構」や「まあまあ」という意味を表し、obviousなど段階的な意味を表わせない言葉と合わせられている場合は「完全に」という意味を表します。quiteがどちらの意味を表しているのかを瞬間的に判断するのは難しいかもしれませんが、必要以上に混乱しないためにはquiteには2つの意味があることを覚えておくことが大切です。