英語のニュースを頻繁に聞いたり読むことは、英語を上達させる上でとても望ましい習慣です。でもニュースから英語を学ぶ際には、いくつかのコツと注意点があるので、今日はそれらを紹介します。
まず一つ目のコツは、分からない単語やフレーズを一つの場所にメモすることを習慣づけることです。いつも色んな所にメモしておくとどこに書いたか忘れてしまうので、毎回同じのノートもしくはスマホのメモ機能を使って、リストを作ることをおすすめします。そして、次に英語を勉強する時に分からなかった単語やフレーズを調べたり、英語の先生に聞くことで、語彙を増やすことができます。中級〜上級レベルの方だったら、日本語で意味を調べるだけでなくて、英英辞典で意味を調べたり、類語を調べることで、すでに知っている英単語との関係性が明らかになり、新しい単語が記憶に定着しやすくなります。
二つ目のコツは、ニュースの内容を一文でも良いので、自分なりに英語でまとめるということです。誰かに伝えるのが理想的ですが、難しければ、自分の日記に書く、もしくは独り言でも大丈夫です。これを行うためには、ニュースの要点を理解する必要があるので、英語で情報をまとめたり、結論を導く能力が鍛えられますし、キーワードやテーマが頭に入ります。誰かと感想を言い合ったり、ディスカッションを行う機会があれば、尚良いです。
三つ目のコツは、興味深いニュースがあったら、それと同じトピックの関連記事を読んだり、関連動画を見るということです。一回読んだり聞いたりしただけでは全て理解できない情報も、別の媒体や記事で新たな情報を知ったり、少し違う視点から考えることで、理解が深まります。初心者だったら、日本語の和訳や関連記事を読むことから始めて、中級〜の方は英語の関連記事や関連動画を探すことをおすすめします。
英語をニュースから学ぶ際の一つ目の注意点は、ニュースでは割とフォーマルな英語の表現が使われることが多いということです。ニュースに出てくる英語を全て自分も使えるようになる必要はないので、分からない言葉がある度に落ち込む必要は全くありません。それをきちんと認識した上でニュースを読んだり聞いたりし、英語に触れるということ自体、メリットがあるということを覚えておいてください。
二つ目の注意点は、ニュースの見出しは、日本語でもそうですが、文法のルールが普通の文章とは違うということです。過去の出来事が現在形で表されていたり、冠詞が省かれていたりします。こういった理由から、見出しの文法は特別だということを頭に入れておくことが大切です。
三つ目の注意点は、イギリスのBBCを見ていても分かりますが、海外のニュースではとてもショッキングな映像や画像が報道されることが多々あります。そのような映像を見過ぎてしまうとミラーニューロン(他人の行動・様子を観察しているだけで、自分も同じことを経験しているかのように反応する神経細胞)が活発に活動し、精神的に疲れてしまうので、ショッキングな映像や画像には気をつけることをおすすめします。
特にviolence(暴力)、upsetting(心を乱す、動揺させる)、 disturbing content(不穏な内容)などを含む注意書きがあるメディアには、要注意です。(ロンドンでデモが行われていた時に、暴力・心を乱す・不穏な内容の映像を沢山見てしまい、後悔した私の経験からのアドバイスです。)
今回紹介した三つのコツと三つの注意点を参考にしていただくことで、より効果的にニュースから英語を学ぶことができると思います。